「投資には興味あるけど、どうやって投資したら良いかわからない!」と思われる人も多いと思います。
投資の超基本の6つの投資手法を知れば、勝てる可能性がグッと上がります。
今回は、投資の超基本の6つの投資手法である、長期投資と短期投資、分散投資と集中投資、積立投資と一括投資のうち、分散投資と集中投資について簡単に説明していきたいと思います。
分散投資とは?
分散投資とは、株式、債券、金など複数の資産クラスや、値上がりしそうな複数の金融商品に分散して投資し、リスクを減らすことを目指す手法です。
複数の資産クラスや金融商品を分散することにより、リスクが低くなる組み合わせを考えることを重視します。
分散投資は資産クラスや金融商品を分散するため、短期間で大きなリターンを得ることは難しいですが、大きな損失を被るリスクが少なく、長期間で見ると安定した大きなリターンを得ることできます。
投資の世界では「卵は1つのカゴに盛るな」という有名な格言があります。
卵を1つのカゴに盛るとそのカゴを落とした場合全ての卵が割れてしまうかもしれないが、卵を複数のカゴに分けて盛っておけば、1つのカゴを落としても他のカゴの卵が割れずにすむということです。
少ない銘柄に集中投資するのではなく、複数の銘柄に分散投資することにより、リスクを低くさせた方が良いという意味です。
そのため、日本政府も老後の貯蓄のためにリスクの低い分散投資を推奨しています。
世界三大投資家の一人であるウォーレン・バフェットは株主への手紙で、「個人投資家は、米国短期債を10%購入し、S&P 500に連動するインデックスファンドを90%購入するのがおすすめだ!」と言って、個人投資家には分散投資をおすすめしています。
S&P 500とは、アメリカで上場している代表的な500銘柄からなる株価指標のことです。
彼が分散投資としてS&P 500に連動するインデックスファンドを選んだ理由は、リスクが低く、最も高いリターンを出している株価指標だからです。
出典:BERKSHIRE HATHAWAY「Berkshire’s Corporate Performance vs. the S&P 500」
分散投資の売買例
分散投資の例をアメリカの代表的な500銘柄の株式指数であるS&P 500を使って紹介します。
銘柄 | リターン |
---|---|
Apple | +89.6% |
TripAdvisor | -42.6% |
・・・ | ・・・ |
S&P 500 平均 | +30.4% |
100万円を原資にS&P 500に連動するインデックスファンドを2019年年始に購入し2019年年末に売却する場合
合計利益:+304,000円
上記の例のように、分散投資は、短期間で大きなリターンを得ることは難しいですが、TripAdvisorのように1社のリターンがマイナスでも、平均的には大きな損失を被るリスクが低く、安定したリターンを得ることできます。
分散投資のメリット
- 売買する銘柄の国や資産クラスを選定する必要があるが、個別の金融商品を選定する必要がないため、時間と手間が少なくて済む
- 短期間で大きなリターンを得ることは難しいが、大きな損失を被るリスクが低い
集中投資とは?
集中投資とは、値上がりしそうな銘柄を厳選して集中的に投資し、市場平均を超えるリターンを目指す手法です。
購入時は、割安になっている銘柄や、今後成長しそうな銘柄を調べることを重視します。
割安になっている銘柄に投資する手法をバリュー投資と言い、成長しそうな銘柄に投資する手法をグロース投資と言います。
集中投資は投資先の銘柄数が少ないため、上手くいけば大きなリターンを得ることができますが、大きな損失を被ることもあります。
集中投資家として有名なのが、ウォーレン・バフェットです。
投資の神様と言われている彼は1965年から43年間にわたり平均利回り21.1%を出したことで、2008年には6.4兆円の資産となり世界一の大富豪になりました。
彼は割安で今後成長しそうな数銘柄の株式を厳選し集中的に投資して長期間保有する手法が得意です。
集中投資の売買例
集中投資の例をアメリカの代表的な500銘柄の株式指数であるS&P 500を使って紹介します。
銘柄 | リターン |
---|---|
Apple | +89.6% |
TripAdvisor | -42.6% |
・・・ | ・・・ |
S&P 500 平均 | +30.4% |
売買例①
100万円を原資にAppleの株式を2019年年始に購入し2019年年末に売却する場合
合計利益:+896,000円
売買例②
100万円を原資にTripAdvisorの株式を2019年年始に購入し2019年年末に売却する場合
合計利益:-426,000円
売買例①と売買例②を見てわかるように、集中投資は、上手くいけば短期間で大きなリターンを得ることもできますが、大きな損失を被るリスクも高くなります。
購入する銘柄の国や資産クラスが同じである場合、集中投資と分散投資は期待リターンは違うと思われるかもしれませんが、実は全く同じです。
S&P 500の例で言いますと、Appleの株式に投資しても期待リターンは「+30.4%」ですし、S&P 500に連動するインデックスファンドに投資しても期待リターンは「+30.4%」なのです。
集中投資のメリット
- 価格変動が大きいため、短期間で大きな損失を被るリスクが高いが、上手くいけば大きなリターンを得る可能性もある
- リスクが高い分、ギャンブル性が高くスリルを感じることができる
まとめ
今までの統計を見ると、投資のプロである機関投資家が運用するより、日経平均株価やダウ平均株価など特定の指数と同じ値動きをするインデックスファンドで運用した方が平均リターンが高いという結果が出ています。
この統計結果から、企業の内部情報を知らない限り、人間が未来の市場価格を予測することは不可能ではないかと考えられいます。
未来の市場価格が予測できないのであれば、1銘柄に集中投資しても、複数銘柄に分散投資しても、国や資産クラスが同じであれば期待リターンは同じだと言えます。
分散投資は手間や時間が少なくて済み、リスクは低くなることがわかりました。
分散投資はメリットの方が多く、『誰にとっても分散投資の方が良い!』と言えます。
日本人みんなが投資を知り、勝てる投資をして、豊かな生活を送れることを願っています。