貯蓄ゼロからFIREすることはできるの?
収入や貯蓄はいくら必要なの?
具体的な方法を知りたい。
こういった疑問に答えます。
貯蓄ゼロから20年でFIREする方法
結論から言いますと、20年間収入の3分の1を投資し続ければ誰でもFIREすることができます。
ただ投資すれば良いのではなく、攻めの投資が必要になります。
今回は、貯蓄ゼロから20年でFIRE(経済的独立&早期リタイア)する方法を紹介していきます。
収入はFIREするまでの年数に関係ない
具体例
収 入(年):450万円
生活費(年):300万円
貯蓄額(年):150万円
金融資産:6,000万円
収 入(年):900万円
生活費(年):600万円
貯蓄額(年):300万円
金融資産:12,000万円
たけしとたけみは投資をしない場合、40年間で生活費の20倍の金融資産を貯められることがわかります。
収入なしで取り崩す場合、20年間で金融資産がゼロになるということがわかります。
二人とも貯蓄年数も取り崩し年数も同じことから、収入がFIREするまでの年数に関係ないことがわかります。
二人の共通点は、生活費率が3分の2で、貯蓄率が3分の1ということです。
このことから、生活費率と貯蓄率でFIREするまでの年数が決まることがわかります。
生活費率が低ければ低いほどFIREするまでの年数が短くなるので、短くするためには生活費を減らす必要があります。
生活費の20倍のお金を貯めればFIREできる
1969~2019年の50年の統計では、投資の王道である全世界株式や米国株式へのインデックス投資をすれば利回り7.2%以上で運用することができます。
利回り7.2%で運用し、『5%定額取り崩し+インフレ率1%加算』で取り崩せば、30年後に資産がなくなることはほぼありません。
『5%定額取り崩し+インフレ率1%加算』とは、金融資産の5%に毎年インフレ率1%を加算した金額を取り崩す方法です。
例えば、金融資産が6,000万円ある場合、このように取り崩していきます。
1年目:3,000,000円(6,000万円の5%)
2年目:3,030,000円(1年目の101%)
3年目:3,060,300円(2年目の101%)
4年目:3,090,903円(3年目の101%)
・・・
金融資産の5%を取り崩して必要な生活費を得るためには、生活費の20倍の金融資産があれば良いということになります。
例えば、生活費が年300万円の場合、20倍の6,000万円のお金を貯めればFIREすることができます。
全世界株式50%+全米株式50%のポートフォリオで、元本6,000万円を運用し、『5%定額取り崩し+インフレ率1%加算』で毎年取り崩した場合のシミュレーション結果です。
このシミュレーション結果から、生活費の20倍のお金を貯めればFIREすることができ、取り崩し始めて30年後も金融資産が残っている可能性が高いことがわかります。
収入の3分の1を投資すれば20年でFIREできる
利回り7.2%で運用する場合、収入の何割を投資すれば20年で生活費の20倍のお金を貯めてFIREすることができるでしょうか。
貯蓄率別FIRE達成年数のグラフはこちらです。
このグラフから、20年間貯蓄率3分の1を継続すれば、生活費の20倍のお金を貯めてFIREできることがわかります。
貯蓄率3分の1を継続するのが難しい人は、貯蓄率20%で27年後にFIREしても良いですし、貯蓄率10%で38年後にFIREしても良いと思います。
貯蓄ゼロから20年間でFIREするための3ステップ
ステップ①:収入の3分の1を貯蓄する
収入の3分の1を先取り貯蓄し、収入の3分の2で生活をします。
生活レベルを上げるとFIREするまでの年数が長くなるので、生活レベルは変えてはいけません。
収入が上がった場合、生活レベルは変えずに貯蓄率を増やすとFIREするまでの年数が短くなります。
ステップ②:利回り7.2%で運用する
貯蓄を投資して、利回り7.2%で運用します。
投資の王道である全世界株式や米国株式へのインデックス投資をすれば利回り7.2%以上で運用することができます。
ステップ③:20年間継続する
ステップ①・②を20年間継続します。
20年間継続するのはかなり根気がいりますので、FIREすることを夢見て頑張りましょう。
まとめ
貯蓄ゼロから20年でFIREするための3つのポイント
●収入はFIREするまでの年数に関係ない
●生活費の20倍のお金を貯めればFIREできる
●収入の3分の1を投資すれば20年でFIREできる
貯蓄ゼロから20年間でFIREするための3ステップ
ステップ①:収入の3分の1を貯蓄する
ステップ②:利回り7.2%で運用する
ステップ③:20年間継続する
日本人みんなが投資を知り、勝てる投資をして、豊かな人生を送ることを願っています。
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