投資の神様と言われているウォーレン・バフェットは1965年から43年間にわたり平均利回り21.1%を出したことで、2008年には6.4兆円の資産となり世界一の大富豪になりました。
金融資産を増やすためには、①投資元本、②利回り、③時間が必要です。
ウォーレン・バフェットの一番すごいところは、利回りでも時間でもなく、50年前に何億円もの投資元本を集めたことです。
例えばバフェットのように、
①投資元本:16億円
②利回り:21.1%
③時 間:43年間
で運用すると、金融資産額は約4000倍の6.4兆円となり、2008年時点では世界一の富豪になれます。
投資元本を16億円集めることは難しいですが、集中投資と運さえあれば金融資産を4000倍にすることは可能です。
例えば、アップルに1980年12月12日のIPO直後に投資をしたら、金融資産は約8000倍になります。
アメリカの上場企業数は約5000社なので、5000分の1の確率で金融資産を8000倍にすることができ、ウォーレン・バフェットを超えることが可能ということです。
ウォーレン・バフェットが行っている集中投資は、金融資産が大きく増える可能性がありますが、倒産リスク(金融資産が0になる)、変動リスク(金融資産がほぼ0になる)などリスクが大き過ぎるので個人投資家にはおすすめはできません。
投資の世界では「卵は1つのカゴに盛るな」という有名な格言があります。
卵を1つのカゴに盛るとそのカゴを落とした場合全ての卵が割れてしまうかもしれないが、卵を複数のカゴに分けて盛っておけば、1つのカゴを落としても他のカゴの卵が割れずにすむということです。
投資の世界では、1つの銘柄に集中投資するとその銘柄が大暴落した場合取り返しのつかないことになるが、複数の銘柄に分散投資しておけば、1つの銘柄が大暴落したとしても他の銘柄があるので全体のパフォーマンスに大した影響を与えないということです。
集中投資のような大きなリスクを取るのではなく、ウォーレン・バフェットが個人投資家にすすめる「S&P 500に連動するインデックスファンド」への投資のように、分散投資で安定して増やすことを目指した方が良いと思います。