投資信託は銘柄数が多すぎて何に投資したら良いかわからない。
リターンの高い投資信託を知りたい。
こういった疑問に答えます。
投資信託の正しい選び方
投資信託で選ぶ時に一番大切なのは、コストの低い投資信託を選ぶことです。
当たり前のことですが、コストが低いほどリターンが高くなります。
今回は、投資の王道であるインデックス運用の投資信託の正しい選び方をわかりやすく紹介していきます。
【解説】投資信託を選ぶ前にやるべきこと
①アセットアロケーションを作成する
アセットアロケーションとは資産配分のことで、どの国のどの資産をどのような割合で投資するか決めることです。
アセットとは資産、アロケーションとは配分という意味です。
アセットアロケーションは、国、資産クラス、割合の組み合わせで作成します。
国には『世界』『外国』『日本(国内)』『米国』などがあり、資産クラスには『現預金』『株式』『債券』『不動産(リート)』『金』などがあります。
アセットアロケーションは、余裕資金、リスク許容度、運用目的など考え方によって内容が異なります。
投資をする前に、投資の計画書であるアセットアロケーションを作成しましょう。
[アセットアロケーションの作成例]
②証券口座を開設する
アセットアロケーションによってどの証券会社で取引するか変わりますが、国内外の株、投資信託、ETFを取引するならネット証券がおすすめです。
特におすすめの証券会社は『楽天証券』と『SBI証券』です。
【解説】投資信託を選ぶための絶対守るべき8つのポイント
投資信託は2,500銘柄のうち98%は投資価値のない銘柄ですが、投資価値のある銘柄を選ぶことは簡単です。
投資価値のある投資信託を選ぶための絶対守るべき8つのポイントを順番に紹介していきます。
①運用方針:インデックス運用
インデックス運用とは、日経平均株価やダウ平均株価など特定の指数と同じ値動きを目指す運用方針のことです。
インデックス運用はコストが割安になり、リターンが高くなります。
②買付手数料:なし
買付手数料とは、購入する時の手数料のことです。
ほとんどの投資信託は無料です。
③信託報酬(税込):0.22%以内(年率)
信託報酬とは、投資信託を保有している間ずっとかかる手数料のことです。
信託報酬は、運用会社の経費や利益になります。
安ければ安いほどリターンが高くなります。
④信託財産留保額:なし
信託財産留保額とは、売却時にかかる手数料のことです。
運用会社の利益になるわけではなく、その金額が基準価額に加算され、保有している他の投資家の利益になります。
ほとんどの投資信託は無料です。
⑤分配金:なし
分配金とは、投資信託に組入れられている資産の中から定期的に投資家へ支払われるお金です。
基準価額が上がっても下がっても投資家に支払われるため、運用による利益から支払われる場合もあれば、投資家から預かった元本から支払われる場合もあります。
分配金なしの投資信託はコストが割安になり、リターンが高くなります。
⑥償還日:無期限
償還日とは、運用期間の終了日のことです。
投資期間中に投資会社の都合で運用が終了されると、再投資するためにまた選び直さないといけない、運用益にかかる税金を払わないといけないなど、デメリットが多くなります。
償還日は無期限の方がメリット多くなります。
⑦純資産:50億円以上
純資産とは、投資信託に組入れられている資産を時価評価したものです。
純資産が少ない投資信託は運用会社の利益も少ないので、繰り上げ償還することがあります。
純資産が多ければ多いほど繰り上げ償還する可能性が低く、コストが割安になる傾向があります。
⑧設定日:1年以上前
設定日とは、投資信託の開始日のことです。
運用歴が1年以上の投資信託は純資産が多く、繰り上げ償還する可能性が低く、コストが割安になる傾向があります。
楽天証券を使って、投資信託を選ぶための絶対守るべき8つのポイントを条件に検索した結果、投資価値のある銘柄は2,686銘柄中35銘柄だけということがわかりました。
【実践】投資信託を楽天証券で選んでみる
実際に楽天証券の画面を使って2,686銘柄の中から投資価値のある『全世界株式』投資信託の選び方を具体的に紹介していきます。
①投資信託の検索画面を開く
『投信』⇒『投信スーパーサーチ』を選択します。
②必要な検索条件を入力し検索する
絶対守るべき8つのポイントのうち、可能な検索条件だけ入力し検索します。
[入力する検索条件]
●資産タイプ『海外株式』
●ファンドタイプ『インデックス型』
●償還日『無期限』
●純資産『50億円以上~100億円未満』『100億円以上~1000億円未満』『1000億円以上』
③信託報酬0.22%以下の投資信託に絞り込み、『全世界株式』と名前がついているファンド名を探す
『手数料等』⇒『管理費用(税込)▲』を選択します。
信託報酬0.22%以下で『全世界株式』と名前がついているファンド名を探し、投資先候補とします。
[投資先候補]
●SBI・全世界株式インデックス・ファンド
●eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
●楽天・全世界株式インデックス・ファンド
④投資先候補が絶対守るべき8つのポイントの条件を満たしているか確認する
詳細情報を見て、3つの投資先候補が条件を満たしているか確認します。
確認した結果、3つの投資先候補全てが条件を満たしているということがわかります。
(1つの投資先候補だけ画面を表示)
⑤投資先候補のうち一番良い銘柄を選ぶ
どれを選んでも正解だと思いますが私が1つ選ぶとしたら、信託報酬が安く、純資産額が高い『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』を選びます。
ファンド名 | SBI・全世界株式 インデックス ・ファンド | eMAXIS Slim 全世界株式 (オール・カントリー) | 楽天・全世界株式 インデックス ・ファンド |
信託報酬 | 0.1102% | 0.1144% | 0.212% |
純資産額 | 87.48億円 | 417.69億円 | 482.63億円 |
⑥それぞれの投資先が決まったら、ポートフォリオが完成する
ポートフォリオとは、アセットアロケーションに具体的な金融商品を当てはめたできた、具体的な金融商品の組み合わせのことです。
アセットアロケーションの作成例です。
アセットアロケーションの作成例に、絶対守るべき8つのポイントで厳選した投資信託を当てはめて作成したポートフォリオです。
まとめ
投資信託で選ぶ時に一番大切なのは、コストの低い投資信託を選ぶことです。
コストが低くければ低いほどリターンが高くなります。
『コストを制する者は投資を制す!』と言っても過言ではありません。
投資信託を選ぶための絶対守るべき8つのポイントを知れば、投資価値のある銘柄を選ぶことができ、投資で勝つ可能性がグッと上がります。
[投資信託を選ぶための絶対守るべき8つのポイント]
①運用方針:インデックス運用
②買付手数料:なし
③信託報酬(税込):0.22%以内(年率)
④信託財産留保額:なし
⑤分配金:なし
⑥償還日:無期限
⑦純資産:50億円以上
⑧設定日:1年以上前
日本人みんなが投資を知り、勝てる投資をして、豊かな人生を送ることを願っています。