212年で93万倍?!投資で最も重要な宝の地図とは?

212年で93万倍?!投資で最も重要な宝の地図とは? 投資
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株式、債券、金などあるけど、どこに投資するのがベストなの?
株式投資をメインにした場合、リスクを減らすために債券や金を組み入れた方が良いの?

こういった疑問に答えます。

212年で93万倍?!投資で最も重要な宝の地図とは?

私は一枚の図を見た時、衝撃を受けました。
「あぁ、これが正解なんだ!」と。
その時、それが投資すべき資産を教えてくれる宝の地図だと気づきました。

今回は、投資で最も重要な宝の地図を紹介していきます。

投資で最も重要な宝の地図とは?

これが宝の地図です。

【宝の地図】実質トータルリターン指数
出典:AAII Journal「Real Returns Favor Holding Stocks by Jeremy Siegel」

この宝の地図は、ペンシルベニア大学の金融学教授であるジェレミー・シーゲル氏の著書「株式投資の未来」で紹介されたものを2013年版に更新した図です。

なぜこの図が宝の地図なのかと言いますと、株式に長期投資すればどの資産を保有するよりも増えることがハッキリとわかるからです。

また、この図を見てわかるように、株式の長期的なリターンは呆れるほど安定性と持続性があり、どの時期でもリターンは6.5~7.0%を維持しています。

それぞれの資産のリターンは、インフレ調整後のリターン(配当・利息含む)の推移を累積ベースで示しています。
インフレ調整後のリターンとは、リターンからインフレ率を引いた値のことです。

212年間の平均インフレ率は約1.4%なので、株式の場合このような式になります。

リターン8.1% - インフレ率1.4%
= インフレ調整後リターン6.7%

株式の長期的なリターンは212年間で、1ドルが930,550ドルになっており、約93万倍の価値になっていることがわかります。
簡単に言うと、1802年に1ドル(現在価値で約20ドル)の株を持っているだけで、現在には億万長者になっているということです。

一方、米ドルは212年間で、1ドルが0.052ドルになっており、約20分の1の価値になっていることがわかります。
これが、インフレリスクと言われるものです。

現金は、インフレにより年数が経つにつれてどんどん価値が下がっていきます。
例えば、自動販売機の500mlのペットボトルは、20年前は120円だったのが、現在は160円に値上がりしており、現金の価値が下がりました。
現金を持ち続けると資産価値がどんどん減っていくということがわかります。

現金以外の全ての資産の長期的なリターンはプラスになっており、その中でも株式の長期投資のリターンが一番高く、呆れるほど安定性と持続性があることがわかります。

よって、この宝の地図から、株式の長期投資がベストだということがわかります。

【宝の地図の疑問①】株式は元本保証ではないのに、本当にベストなの?

【宝の地図】実質トータルリターン指数3
出典:AAII Journal「Real Returns Favor Holding Stocks by Jeremy Siegel」

たしかに、株式は元本保証ではなく、長期国債、短期国債、現金は元本保証ですが、まずはこの図の赤〇を見て頂きたいです。

元本保証であるはずの長期国債、短期国債、現金のリターンが下がっている時期があります。
この図は、インフレ調整後のリターンの推移を累積ベースで示していますので、リターンがインフレ率を下回ればインフレ調整後のリターンは下がります。

元本保証の資産を保有していても、リターンがインフレ率を上回らなければ、本当の意味でのリスクヘッジができているとは言えません。

よって、リターンがインフレ率を上回る可能性が一番高い、株式の長期投資がベストだということがわかります。

【宝の地図の疑問②】株式はリスクが高いのに、本当にベストなの?

【宝の地図】インフレ調整後リターンの平均リスク(年率)
出典:ジェレミー・シーゲル (2005). 株式投資の未来, 第18版. 日経BP社.

この図を見てわかるように、短期投資をする場合、債券(長期国債・短期国債)よりも株式の方はリスクが高くなります。

資産の保有期間が長くなるにつれて、平均リターンに収束していく性質(平均回帰性)により、株式も債券もどんどんリスクが減っていきます。

意外なことに、20年以上の長期投資をする場合、債券よりも株式の方がリスクは低くなるという結果となり、債券に投資するメリットがほとんどないという事実が判明しました。

よって、リスクが一番低くなる、株式の長期投資がベストだということがわかります。

【宝の地図の疑問③】株式の他に債券など組み入れた方が良い?

【宝の地図】インフレ調整後リターンの平均リスク(年率)
出典:ジェレミー・シーゲル (2005). 株式投資の未来, 第18版. 日経BP社.

この図を見てわかるように、株式のリスクは保有期間が長くなるにつれてどんどんリスクが減っていきます。

20年の株式長期投資のリスクは約3%、30年の株式長期投資のリスクは約2%となり、株式だけに長期投資した場合でも、リスクを減らす効果は十分にあります。

【宝の地図】実質トータルリターン指数2
出典:AAII Journal「Real Returns Favor Holding Stocks by Jeremy Siegel」

この図の赤〇を見てわかるように、長期国債のリターン3.5%、短期国債のリターン2.7%と比べて、株式のリターンは6.7%であり、株式は他の資産と比べて圧倒的にリターン高いことがわかります。

よって、他に資産を組み入れず、リスクが低くリターンが高い、株式だけに長期投資するのがベストではないでしょうか。

まとめ

宝の地図によって、株式の長期投資がベストであることがわかりました。

株式の長期投資がベストな理由
●株式は他の資産と比べて圧倒的にリターンが高い
●株式は債券よりもリスクが低い
●株式のリターンはインフレ率を上回る可能性が一番高い

日本人みんなが投資を知り、勝てる投資をして、豊かな人生を送ることを願っています。


おすすめ書籍

当記事で紹介した宝の地図を紹介している書籍です。

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