米国株式の投資信託とETF、どっちの利回りが良いのかなぁ。
どっちが自分に合っているのかなぁ。
こういった疑問に答えます。
【米国株式 投資信託 vs. ETF】どっちが良い?
アメリカの代表的な500銘柄の株式指数であるS&P 500に連動するインデックスファンドに投資する場合、投資信託とETFはどっちの利回りが良いでしょうか。
結論から言いますと、ほとんど利回りに差がないので自分の投資スタイルに合っている方を選ぶのが良いと思います。
今回は、米国株式(S&P 500)の投資信託とETF、どっちの利回りが良いのか、どういう人が投資信託に合っているのか、どういう人がETFに合っているのかをわかりやすく紹介していきます。
投資信託とETFの特徴
米国株式(S&P 500)に連動する投資信託とETFの特徴を比較表にしてまとめました。
投資信託 | ETF | |
---|---|---|
おすすめ銘柄 | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | バンガード・S&P500 ETF(VOO) |
おすすめ 取引証券会社 | SBI証券、楽天証券 | SBI証券 |
利回り | 約8.0% | 約6.2% |
配当利回り | 配当なし | 約1.8% |
購入金額 | 100円以上1円単位 | 1口以上1口単位 (1口約3万円) |
取引時間 | 1日1回 | 取引時間内なら いつでも |
取引価格 | 基準価額 (1日1回算出) | 市場価格 (リアルタイムで変動) |
取引通貨 | 円(運用はドル) | ドル |
配当金 (再投資/受取り) | ファンド内再投資 | 受取り型 |
為替スプレッド | - | 8銭/ドル(約0.08%) (住信SBIネット銀行) |
購入手数料 | 無料 | 無料 |
売却手数料 | 無料 | 0.45% (最大で税込22ドル) |
信託報酬(公式) | 0.0968% | 0.03% |
信託報酬 (実質経費率) | 0.163% (運用報告書より) | 0.03% |
配当時税金 | - | 20.315% (外国税額控除 適用) |
売却時税金 | 20.315% (売却益に対して) | 20.315% (売却益に対して) |
積立購入 | 可 | 可 |
一般NISA | 可 | 可 |
つみたてNISA | 可 | 不可 |
iDeCo | 可(SBI証券のみ) | 不可 |
投資信託とETFはどっちの利回りが良い?
米国株式(S&P 500)に連動するインデックスファンドに投資する場合、投資信託とETFはどっちの税引後利回りが良いでしょうか。
投資信託とETFの税引後利回りを40年間シミュレーションしました。
シミュレーション前提条件
投資信託 | ETF | |
---|---|---|
銘柄 | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | バンガード・S&P500 ETF(VOO) |
取引証券会社 | SBI証券、楽天証券 | SBI証券 |
投資元本 | 100万円 | 100万円 |
利回り | 8.0% | 6.2% |
配当利回り | 配当なし | 1.8% |
配当金の扱い | - | 受取り後再投資 |
為替スプレッド | - | 8銭/ドル(約0.08%) (住信SBIネット銀行) |
購入手数料 | 無料 | 無料 |
売却手数料 | 無料 | 22ドル |
信託報酬 (実質経費率) | 0.163% (運用報告書より) | 0.03% |
配当時税金 | - | 20.315% (外国税額控除 適用) |
売却時税金 | 20.315% (売却益に対して) | 20.315% (売却益に対して) |
シミュレーション結果
投資期間2~29年の場合はETFの方が税引後利回りは良くなり、30年の場合は投資信託とETFが同じになり、31年以上の場合は投資信託の方が良くなります。
税引後利回りの差は大きくても0.1%程度なのでほとんど差はありません。
投資信託の方が運用金額が大きくなり、ETFの方が全体的なコストは低くなります。
投資信託とETFはどっちが自分に合っている?
投資信託が合っている人とETFが合っている人をまとめました。
投資信託が合っている人
- 楽天ポイントで投資したい人(楽天証券を活用)
- 投資額が年間40万円以下の人(つみたてNISAを活用)
- 30年以上の長期投資をする人
- 楽に取引したい人
- 配当金を自動で再投資したい人(配当金の税金はかからない)
- 取引通貨は『円』が良い人(運用はドル)
- iDeCoの非課税枠を使いたい人
- キリの良い金額で投資したい人(1円単位で取引可能)
ETFが合っている人
- 配当金を受け取りたい人
- 2~30年の投資をし、利回りを最優先する人(取引の手間がかかる)
- リアルタイムで変動する価格で取引したい人
- 取引通貨は『ドル』が良い人
まとめ
米国株式(S&P 500)に連動する投資信託とETFの税引後利回りの差は大きくても0.1%程度の違いで、ほとんど差がないことがわかりました。
ほとんど利回りに差がないので、自分の投資スタイルに合っている方を選ぶのが良いのではないでしょうか。
迷った場合は、ETFよりも投資信託が合っている人の方が多いので、投資信託に投資してみてはいかがでしょうか。
日本人みんなが投資を知り、勝てる投資をして、豊かな人生を送ることを願っています。