単利と複利の違いって何?
複利効果とか72の法則とか聞いたことあるけど何?
こういった疑問に答えます。
【投資の超基本】単利・複利とは?
投資で利益を得る方法は『単利』と『複利』の2種類あります。
投資の超基本である単利と複利の違いを知り、正しい投資・運用をすることで、得られる利益が大きく変わります。
今回は、単利と複利、複利効果、複利運用のメリットと注意点、72の法則についてわかりやすく紹介していきます。
単利とは?
単利とは、投資元本に対してのみ利益(利息)を計算する方法です。
利益は現金として取っておくこともできますし、使うこともできます。
単利運用の金融商品としては、『国債』や『社債』があります。
例:投資元本100万円で利回り10%の単利運用をする場合
元本 | 利益 | 元本+利益 | |
---|---|---|---|
1年後 | 100万円 | 10万円 | 110万円 |
2年後 | 100万円 | 10万円 | 120万円 |
3年後 | 100万円 | 10万円 | 130万円 |
毎年の利益は10万円から変わっていないことがわかります。
単利運用は、利回りが同じ場合、利益が毎年同じという特徴があります。
複利とは?
複利とは、運用で得た利益(利息)を投資元本に組み入れて、利益(利息)を計算する方法です。
利益は再投資されますので、現金として取っておくことも使うこともできません。
複利運用の金融商品としては、『分配金なしの投資信託』や『普通預金』があります。
例:投資元本100万円で利回り10%の複利運用をする場合
元本 | 利益 | 元本+利益 | |
---|---|---|---|
1年後 | 100万円 | 10万円 | 110万円 |
2年後 | 110万円 | 11万円 | 121万円 |
3年後 | 121万円 | 12.1万円 | 133.1万円 |
毎年の利益は初年度の10万円から少しずつ増えていることがわかります。
複利運用は、利回りが同じ場合、利益が毎年増え続けるという特徴があります。
複利効果とは?
複利効果とは、複利運用で得た利益を投資元本に組み入れて運用するため、利益が利益を生んで膨らんでいく効果のことです。
20世紀最大の物理学者とも言われるアインシュタインは『複利は人類最大の発明』と言ったそうです。
【複利効果の小話】秀吉の褒美
むかしむかしあるところに、秀吉の部下で曽呂利新左衛門という者がおったそうです。
曽呂利新左衛門は秀吉から褒美を貰えることになり、何を希望するか尋ねられ、「今日は米1粒、明日にはその倍の米2粒、明後日にはその倍の4粒、その翌日にはその倍の8粒と、日ごとに倍の米粒を30日間貰いたい。」と希望しました。
秀吉はその程度の褒美なら良いと思い承諾したのだが、途中で30日後には膨大な米の量になることに気づき、他の褒美に変えてもらったそうです。
米は30日間で536,870,912粒なので約10,000Kgになるところでした。
複利運用のメリットは?
複利運用は複利効果によって、運用期間が長ければ長いほど利益は膨らんでいきます。
複利効果を初めて知る人はお金の増え方にビックリされるでしょう。
毎月10万円積立しながら利回り7.2%の運用をした場合、『貯蓄のみ』『単利運用』『複利運用』でどのくらい差が出るかを示したグラフです。
30年間で複利運用は貯金の3.4倍、単利運用の1.6倍の資産になり、資産は1.2億円を超えます。
40年間で複利運用は貯金の5.5倍、単利運用の2.2倍の資産になり、資産は2.6億円を超えます。
長期間、複利運用をするといかにたくさんの利益を生むかがわかります。
これがアインシュタインも認めた複利運用の素晴らしさです。
複利運用の注意点
複利運用で利回りがマイナスの場合、損失が膨らんでいきます。
とはいえ、アメリカや全世界の長期間の株価指数はプラス成長していますので、正しい投資方法で長期運用する場合は気にする必要はありません。
運用中に取り崩すと複利効果が薄れてしまいます。
運用中に取り崩さないためには、余裕資金で投資をすることが大切です。
72の法則とは?
72の法則とは、複利運用でお金が2倍になる期間が簡単にわかる便利な計算式のことです。
計算式
72 ÷ 利回り=お金が2倍になる期間
例①:投資元本100万円で利回り7.2%の複利運用をした場合、何年でお金が2倍になるでしょう?
72 ÷ 7.2 = 10年
10年でお金が2倍の200万円になることがわかりました。
例②:投資元本100万円で利回り4.0%の複利運用をした場合、何年でお金が2倍になるでしょう?
72 ÷ 4.0 = 18年
18年でお金が2倍の200万円になることがわかりました。
投資元本100万円で平均利回り7.2%の複利運用をすれば複利効果によって
10年で2倍の200万円
20年で4倍の400万円
30年で8倍の800万円
40年で16倍の1,600万円
50年で32倍の3,200万円
となっていきます。
まとめ
単利と複利、複利効果、複利運用のメリットと注意点、72の法則について理解が深まり、アインシュタインも認めた複利運用の素晴らしさがわかりました。
お金を増やすためには、投資で複利運用をするのが最適ということもわかりました。
正しい複利運用をすれば、数十年で資産は何倍にもなります。
初心者から上級者までおすすめの複利運用ができる金融商品は『分配金なしの投資信託』です。
日本人みんなが投資を知り、勝てる投資をして、豊かな生活を送ることを願っています。